噛み合わせの矯正にマウスピースはNG?3つの理由とポイントを解説

マウスピース矯正は透明性の高い素材を使用した矯正器具で、審美面の高さから人気が出ています。歯科矯正を検討している人の中には、「マウスピース矯正が気になるけど、噛み合わせは治せないと聞いて迷っている」という人もいるでしょう。

この記事では、マウスピース矯正が噛み合わせ治療に向かないといわれる理由を含めた、下記の内容を解説します。

マウスピース矯正が噛み合わせ治療に向かない3つの理由

マウスピース矯正5つのメリット・デメリット

マウスピース矯正で噛み合わせを治療する成功させる6つのポイント

マウスピース矯正歯科を選ぶ5つのポイント

マウスピース矯正で噛み合わせの治療はできない?

マウスピース矯正を行うと、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。この話を聞くと、「せっかくの矯正で噛み合わせが悪化するなんて本当だろうか?」、「マウスピース矯正はよくないのではないか」と思う人もいるでしょう。

マウスピース矯正で噛み合わせの治療ができないといわれる理由や、マウスピース矯正のメリット・デメリットを解説しましょう。

マウスピース矯正が噛み合わせ治療に向かない3つの理由

マウスピース矯正を行う際は、口の中をスキャンして、自分の歯並びに合ったマウスピースを使用する必要があります。歯並びと合わないマウスピースで治療を行うと、逆に出っ歯やオープンバイトになる可能性があるので注意が必要です。このほか、マウスピース矯正が噛み合わせ治療に向かないといわれる理由は下記のとおりです。

抜歯を含むような歯の移動が苦手

噛み合わせが悪化することがある

ワイヤー矯正に比べて適応外の症例が多い

抜歯を含むような歯の移動が苦手

マウスピース矯正は、歯の大きな隙間を埋めるような動きをする矯正を苦手としています。そのため、抜歯を含むような矯正を行う場合は、思うような成果が得られない可能性が高いです。

歯を大きく移動させるような治療を行う際は、まずワイヤー矯正での治療を検討しましょう。

噛み合わせが悪化することがある

マウスピース矯正を行う際は、必ず口の中の写真やスキャンを取って、歯並びにあったマウスピースを制作しなくてはいけません。自分の歯並びと異なるマウスピース矯正を使用すると、出っ歯やオープンバイト、歯並びの悪化の原因になります。

また、治療計画が不十分な場合も噛み合わせが悪化することがあるので、病院選びは慎重に行いましょう。

ワイヤー矯正に比べて適応外の症例が多い

ワイヤー矯正に比べて治療できる範囲が狭く、噛み合わせを大きく変更したい場合はマウスピース矯正での治療は行えません。たとえば、重度叢生や顎変形症は、マウスピースの治療適応外です。

マウスピース矯正を行いたい人は、治療前にしっかり適応を見極める必要があります。

マウスピース矯正5つのメリット

マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて適応が少ないため、治療に悩む人もいるでしょう。しかし、ワイヤー矯正にはない魅力をもっている治療方法でもあります。

以下でマウスピース矯正のメリットを5つ紹介しましょう。

審美面が優れている

痛みが少ない

金属アレルギーでも治療が受けられる

治療器具を外して歯のケアができる

滑舌に影響しない

審美面が優れている

マウスピース矯正に使用されているマウスピースの素材は、透明度の高い合成樹脂が採用されているため、向かい合って話をしていても矯正をしていることと気づかれる可能性が低いです。ワイヤー矯正のように目立つ器具を装着しないので周囲の目が気になりません

接客業や人前で話す機会が多い人におすすめの矯正方法です。

痛みが少ない

マウスピース矯正は段階ごとに歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて矯正時の痛みが少ないことも魅力です。また、矯正器具が当たって口内炎ができる可能性も低いので、ストレスなく日常生活を送れます。

ワイヤー矯正の痛みをネックに感じている人におすすめです。

金属アレルギーでも治療が受けられる

マウスピース矯正は合成樹脂で作られた矯正器具を使用します。

そのため、金属アレルギーを持っている人も安心して治療を受けられます。

治療器具を外して歯のケアができる

マウスピース矯正は自分で矯正器具を取り外せるので、ワイヤー矯正よりもしっかり歯のケアを行えます。「ワイヤー矯正はブラッシングがしにくく、虫歯や歯周病が心配」という人も安心です。

また、マウスピース矯正は自分で取り外せるので、食事やデンタルケアに制限がないのもメリットです。

虫歯による口臭を予防したい!対策4選・セルフチェック方法を解説

滑舌に影響しない

ワイヤー矯正を行うと、口の中で矯正器具が干渉して滑舌が悪くなることがあります。しかしマウスピース矯正は、歯にぴったりくっつき厚みもないため、滑舌に影響することはほとんどありません。

仕事で話しをする機会が多い人でも、不便さを感じないでしょう。

マウスピース矯正5つのデメリット

マウスピース矯正のいい面ばかりを見て治療をはじめると、思い描いていた治療内容とかけ離れてしまうかもしれません。そのため、マウスピース矯正を成功させるためには、デメリットを確認しておくことも大切です。

今回は、以下5つのデメリットを紹介します。

思ったような効果を得られないことがある

歯茎が下がってしまう可能性がある

マウスピースを自分で管理しなくてはいけない

健康な歯を削らなくてはいけない可能性がある

虫歯・歯周病・ステインが付着する可能性がある

思ったような効果を得られないことがある

マウスピースは、1日20時間以上の装着が推奨されています。装着時間が短いと歯の矯正が進まず、歯科矯正の効果を十分に発揮できません。

装着時間を短くしていまった結果、思ったような効果を得られない場合も少なくありません。

歯茎が下がってしまう可能性がある

歯並びに合わないマウスピースを着用し続けたり、歯やマウスピースのケアが不足したりすると、歯茎が下がってしまう可能性があります。歯茎は下がってしまうと元通りにならないので、日頃から歯やマウスピースを入念にケアしてする必要があります。

また、壊れたマウスピースを使い続けるのも控えましょう。

マウスピースを自分で管理しなくてはいけない

マウスピース矯正は、自分でマウスピースのケアや交換を行わなくてはいけません。

マウスピースのケアを怠ると、口臭・虫歯・歯周病・ステイン付着の原因になります。また、交換時期を守らないと、後戻りする可能性があります。

健康な歯を削らなくてはいけない可能性がある

マウスピース矯正は、歯を削る処置(ディスキング)が必要になることがあります。健康な歯を削らなくてはいけないので、抵抗を感じる人もいるでしょう。

マウスピース矯正のディスキングは、以下3つを目的として行われます。

歯の大きさを整える

前歯のバランスを整える

歯並びを固定する

マウスピース矯正で噛み合わせを治療する成功させる6つのポイント

マウスピース矯正の治療を受けるときは、いくつか注意しなくてはいけないポイントがあります。

マウスピースの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、マウスピース矯正を成功させるポイントを以下で紹介しましょう。

自分に合ったマウスピースを使用する

装着時間を守る

審美面のみを優先しない

適応するか見極めてもらう

トータルでかかる費用を確認しておく

治療にかかる期間を確認しておく

自分に合ったマウスピースを使用する

マウスピース矯正は、適切な治療計画のもと、自分に合ったマウスピースを着用することが大切です。

自分の判断でマウスピースを変更すると、歯列悪化につながるので辞めましょう。

装着時間を守る

マウスピース矯正で推奨されるマウスピースの装着時間は、20時間以上です。装着時間が少ないと、歯列の矯正が進みません。

また、後戻りしてしまう可能性もあるので、装着時間は守りましょう。

審美面のみを優先しない

審美面のみを優先して矯正を行うと、噛み合わせが悪くなる可能性があります。マウスピース矯正を行うときは、審美面だけではなく機能面も考慮しなくてはいけません。

適応するか見極めてもらう

歯列の状態によっては、マウスピース矯正が適応しないことがあります。インターネットでマウスピースを購入して矯正を行うと、余計に歯並びが悪くなるかもしれません。

マウスピース矯正を行う前に、マウスピース矯正の実績が豊富な歯科医で適応を見極めてもらいましょう。

トータルでかかる費用を確認しておく

マウスピース矯正は自由診療なので、歯科医ごとにかかる費用が異なります。歯科医によっては、最初に提示された金額以外にも、定期的な通院や調整の度に診察代が必要な場合もあるようです。

矯正治療を受ける前に、トータルでかかる費用を把握しておきましょう。

治療にかかる期間を確認しておく

治療を終わらせたい時期の目安がある場合は、治療にかかる期間を確認しておくことも大切です。

矯正期間が延びるほど費用も高くなるので、指示された装着時間や決まりを守り、治療計画通りに矯正を終わらせられるよう努力しましょう。

マウスピース矯正歯科を選ぶ5つのポイント

マウスピース矯正は、歯科医の技術や経験に左右されることもある矯正治療です。

マウスピース矯正を行う際は、以下5つのポイントを参考に歯科医を選んでみてください。

通院しやすい歯科医を選ぶ

治療費用が相場からかけ離れていない

丁寧なシミュレーションをしてくれる

納得いくまで説明をしてくれる

口コミの評判がいい

通院しやすい歯科医を選ぶ

マウスピース矯正は、矯正の進み具合を確認するため、定期的に通院しなくてはいけません。そのため、自宅や会社、学校から通いやすい歯科医を選ぶのがおすすめです。

通院しにくい歯科医を選ぶと、途中で治療を断念してしまう可能性があります。

治療費用が相場からかけ離れていない

マウスピース矯正は歯科医ごとに費用が異なりますが、費用相場から大きくかけ離れている場合、通うのが負担になるかもしれません。

たとえば、あまりにも安すぎると最低限の保証が付いていないこともあるので、矯正治療がシュミレーション通りに進まなかった場合、持ち出し金が多くなる可能性があります。マウスピース矯正を行うときは、正しい相場を参考にして歯科医探しをしてください。

部分矯正

全体矯正

10万円~40万円

60万円~100万円

丁寧なシミュレーションをしてくれる

矯正治療を行う際は、シミュレーションが重要です。どのように歯を動かしていくか複数のパターンを想定して、シミュレーション内容に合ったマウスピースを作ります。

丁寧なシミュレーションをしてくれる歯科医なら、安心して矯正治療を受けられるでしょう。

納得いくまで説明をしてくれる

納得いかないまま矯正治療を受けると、希望する仕上がりにならないかもしれません。納得いくまで説明をしてくれる歯科医なら、満足いく結果を得られるでしょう。

口コミの評判がいい

口コミの評判がいい歯科医を選ぶのも大切なポイントです。
評判のいい歯科医は、説明が丁寧で適切なシミュレーションのもと治療を行っています。
なにより、治療にあたって医師を信頼できるかどうかが治療成功のカギともいえるでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用することで難しい症例も治療可能

マウスピース矯正は適応症例が少ないため、「治療が難しい」と断られたことがある人もいるかもしれません。その場合、先にワイヤー矯正である程度歯を整えることで、マウスピース矯正を受けられます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用すると、ワイヤー矯正のみの場合よりも治療費用・期間を抑えられるでしょう。

マウスピース矯正でも噛み合わせの治療ができる

マウスピース矯正でも噛み合わせの治療は行えますが、歯根を大きく動かさなくてはいけない場合は、先にワイヤー矯正を行うと、よりきれいに歯並びを整えられます。

マウスピース矯正を成功させるためには、メリット・デメリットを把握して、適切な治療を行ってくれる歯科医を見つけることが大切です。

マウスピース矯正を検討している人は、この記事を参考に満足いくマウスピース矯正を行える歯科医を探してみてください。

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